Biography
Marina Tanaka
Sound Artist, Composer
born in 1985 in Tokyo, Japan.
Marina’s artistic background is primarily in musical composition, studying classical music from the age of two, and Berklee Method contemporary jazz composition with maestro Akihiko Matsui. She received her bachelor of music informatics (Computer Music Composition) from Keio University; Master of New Media Studies from Tokyo University of the Arts; Master of Theatre Studies at Bologna University for her thesis “Sound dramaturgy in the contemporary art scene”. From 2016, in collaboration with the Italian National University la Scuola Superiore Sant’Anna in Pisa, she has created five soundscape projects and sound installation works with museums and theatres in Rome, Pisa, Florence, Torin, Viareggio. Her primary soundscape works are showing at the Italian Museum, Museo dell’Opera del Duomo in Pisa.
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田中麻里奈
サウンドアーティスト 作曲家
1985年 東京生まれ
音が装飾的に付けられた映像や舞台に疑問を持ち、音の表現の可能性が最大限に引き出された表現を探求し、サウンドインスタレーションやサウンドスケープといった作品制作に取り組んでいる。
幼い頃から音楽と美術に親しむ。2歳からピアノと歌、バレエを習い、5歳で合唱団に入団。NHK交響楽団やその他オーケストラとのコンサートに出演、その他、レコーディング等を経験する。クラシックピアノの他に作曲や様々なジャンルの音楽のアレンジ、電子ピアノを学び、ピアノ以外の音にも触れ合う。
後に、岩竹徹氏の元でコンピューターミュージックを、松井秋彦氏の元でコンテンポラリージャズの作曲法を習得する。
東京藝術大学大学院映像研究科修了。現代芸術の視点から、空間と音の関係性、映像と音の関係性をテーマに、サウンドインスタレーションの作品制作を行う。
2011年、経団連国際教育交流財団 海外留学奨学生としてイタリアボローニャ大学大学院芸術学研究科舞台芸術学に留学し2013年に修了。舞台での音の作り方と音を聴くための空間制作(舞台美術)について研究する。修士論文では、音を中心に作られた演劇「音の演劇」に着目し、論文「音のドラマトゥルギー」を発表。音のドラマトゥルクが音の空間をつくる課程を4つの段階に分析した。
特に影響を受けたアーティストは、ビル・ヴィオラ(Bill Viola)、ハイナー・ゲッベルス(Heiner Goebbels)、キアラ・グイーディ(Chiara Guidi)、アンリ・サラ(Anri Sala)やスーザン・フィリップス(Susan Philipsz)である。
2018年11月まで、公益財団法人野村財団美術部門の助成を受け、イタリア サンターナ大学院大学 (Scuola Superiore Sant ‘Anna) PERCRO研究所 (Perceptual Robotics Laboratory) のACE (Art, Cultural Heritage and Education) グループに在籍し、美術と舞台の両方の分野で制作を行う。
代表作のサウンドスケープ作品は、イタリア、ピサの斜塔の隣に位置するドゥオーモ美術館の3つの展示室にて12世紀の歴史的美術品とともに常設展示されている。
サウンドアーティストとしての作品発表の他、ヨーロッパ大手自動車メーカーのサウンドデザインや、ニューヨークのレストランのサウンドプロジェクトなど、企業とのコラボレーションも行っている。
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